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ペットを飼っている方の訪問看護には、スタッフのアレルギーが問題となる場合があります。
家族同然に大切にしているペットですが、訪問看護ではスタッフのアレルギーが問題になる場合があります。
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退院直後から訪問開始になる場合の訪問看護では、ペットの有無の情報がない場合もあるのです。
犬や猫などのペットを、家族同然に大切にしていらっしゃるご家庭はたくさんあります。かわいいペットですが、そのペットが意外なところで、訪問看護を導入するときに問題となる場合があります。
それが、訪問するスタッフの動物アレルギーなのです。
すでに在宅生活をされている患者様の場合、訪問看護導入時にはケアマネージャーからペットの有無、駐車場の有無など訪問に必要な家庭状況の情報が提示されます。訪問看護導入前に分かっていれば、どのように訪問するのかの対応が可能です。
しかし、現在入院中で退院後から訪問看護の導入開始となる場合、そのような情報がない場合も少なくありません。
なぜなら、病気治療を中心とした入院生活では、家庭環境のことを知らなくても支障がないので、家庭背景の情報がない場合があるのです。またご家族も大切にしているペットだから、触れることのできないアレルギーを持っている人がいるということについて、ご家族が強く感じることも少ないからなのです。
退院カンファレンス時にペットの有無が確認できておらず、事前訪問したときに初めてペットを飼っていることがわかるケースも少なくありません。そうなると、退院カンファレンスの予定どおりの訪問の計画が実施できなくなってしまうことがあります。
犬や猫などにアレルギーのあるスタッフは、訪問から外さざるを得ない場合があります。
犬や猫などの動物アレルギーを持つ人の割合は、10%程度とも言われています。何らかのアレルギーを持つスタッフがいる場合が結構多いのです。
症状も犬や猫がいた部屋に入ると、くしゃみや鼻水、目のかゆみが止まらないなど比較的軽度な症状から、アナフィラキシーショックのように呼吸困難を起こしてしまうような重篤な場合もあります。
軽度な症状のスタッフの場合、マスクを着用し、短時間の訪問なら可能であることもあります。重篤な症状があるスタッフの場合は、訪問自体が困難です。
そのため、スタッフの健康管理の上で重篤な症状のある場合は、訪問担当から外さざるを得ないのです。
最悪の場合、小規模なステーションでは対応できるスタッフが十分ではなく、訪問できなくなることもあるのです。
スタッフが10人以上いる比較的規模の大きいステーションであれば、動物アレルギーのあるスタッフを外しての訪問も対応できるでしょうが、小規模のステーションの場合はそれが難しくなってきます。
訪問看護は、1日に4~5軒程度の訪問を行います。移動距離や時間も検討して、その日の訪問を決定しますが、誰かが訪問できない場所があると、訪問のローテーションも固定されてしまい、うまく回らなくなってしまうのです。
特に、オンコールの可能性のある終末期の患者様の場合は、アレルギーのあるスタッフが対応できなくなると、他のスタッフだけでは負担が大きくなってしまいます。
そのため、最悪の場合、依頼があってもスタッフの訪問を回せないので、訪問の依頼を断らざるを得ない場合もあるのです。
まとめ
飼っている方にとっては、家族同然に大切な存在です。私たち訪問看護師も、飼われているペットも大切な存在として理解し、訪問に伺います。
ところが、アレルギーのあるスタッフにとっては、訪問することが最悪の場合、命に関わることになる可能性もあるのです。そうなると、訪問担当のスタッフから外さざるを得ないのです。
アレルギーのため訪問できないスタッフは、他のスタッフに迷惑をかけていると心を悩ませてしまうことになるのです。
病院勤務ではあまり関係のない動物アレルギーですが、訪問看護に携わる場合はきちんと報告しておかなければならないことなのです。病院勤務では考えられないことが起こるのが、訪問看護の面白さでもあり、大変さでもあるかもしれません。
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訪問看護師の求人 編集部
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