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訪問看護師の役割は、利用者様・ご家族の希望に沿った看護・介護の手助けをすることです。
訪問看護師が、医療者側・ご家族側から求められている役割は、それぞれから求められている情報交換・情報提示をしながら、利用者様が不安なく在宅生活を送ることができるように、さまざまな工夫をすることです。
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訪問看護師が医師から求められる役割
訪問看護師は在宅医療に果たす役割は、とても大きいです。中でも医師との連携は重要なポイントとなってきます。外来や病棟とは違い、医師が利用者様の状態をすぐに診察できることは少ないのです。そのため、些細な体調変化でも対応が必要な場合、訪問看護師の対応ひとつで大きく変わっていきます。
特に小児や高齢者は、体調の変化が激しいです。このままの状態が続くとどうなってしまうか・・と考えての対応が必要です。訪問看護師から医師への連絡をするタイミングが利用者様の命を左右することもあるくらいです。
例えば、微熱が続いている高齢の利用者様です。食欲もあり、元気そうでしたが、何となく顔色がさえません。ひどく咳込むようなこともないので、3日後の訪問まで経過観察しても大丈夫かな・・とも思ったけど気になるので、主治医にはメールで報告しておきました。
その夜、突然高熱となってしまったので、ご家族から連絡がありました。すぐに訪問しました。日中、主治医に連絡しておいたので、すぐに往診、肺炎疑いのため緊急入院をすることができました。
日中の連絡がなければ、夜間スムーズに主治医に連絡が取れず、対応が遅れてしまうところでした・・ということもあるのです。
外来・病棟では、すぐに主治医と直接連絡ができます。在宅では、電話がほとんどです。しかし、電話だけでは他の業務との兼ね合いで、行き違いになったりすることもあり、十分な連絡は取れません。
そこで活用されているのが、メールでの連絡です。緊急性はないものの報告が必要な場合、褥瘡などの創部の状態を写真で送るなどのことを行っています。メールでの創状態の確認は、処置の確認にはとても便利なツールとして活用しています。報告だけではなく、写真を保存しておくことができるので、状態の変化が手に取るように分かるのです。
訪問看護師が利用者様から求められる役割
在宅医療において、訪問看護師は利用者様からさまざまなものを求められていると思います。身体的なケアはもちろんですが、精神面に与える役割も大きいものがあります。
訪問看護サービスを受けられている方は、身体的理由で頻回な通院が困難な方が多いです。主治医とのコンタクトも訪問看護師を通してのことがほとんどです。そのため、主治医とのメッセンジャーとしての役割も求められています。
また入院中に主治医から利用者様に病気に対する説明や治療上の注意点などの指導がなされていても、入院生活と在宅生活との違いから、再度在宅生活に合わせた療養生活の指導も行うことがあります。当然、全身状態の観察を行いながら、身体的なケアも行っていきます。
安心感を抱きながら、在宅生活を送ることができるような役割を求められていると思います。
訪問看護師が患者の家族から求められる役割
在宅療養を見守っているご家族の負担は、精神的・身体的・経済的にも大きなものがあります。訪問看護師には、その負担軽減につながるように援助していく役割が求められていると思います。
身体的な面では、【ケアへの負担軽減への役割】です。
特に、体位変換・おむつ交換などは、腰への負担が大きいものです。訪問看護師が直接行うこともありますが、ご家族の負担が少なくなるような援助の仕方の指導も行います。
精神的な面では、【不安解消への役割】です。
ターミナル期の方の場合、死を受け止めていくことができるような働きかけが必要になります。すでに主治医から病状について説明はされていますが、状態に応じてご家族が受け止められるような言葉での説明もしていきます。ご家族の思いの傾聴も重要なことです。思いを聴いてもらうことだけでも不安の解消につながっていきます。
経済的な不安には、直接援助をすることはできませんが、利用できるサービスの紹介などを行います。
訪問看護師が理学療法士から求められている役割
リハビリは日々継続して行う必要があります。特に在宅療養を行っている利用者様の場合は、ご自宅での生活にあったリハビリを継続できるように援助していく役割があります。
入院中とは違い、さまざまなものが生活の中で障害になることがあります。例えば、玄関の上がり框や部屋の入り口の段差、食卓テーブルの高さ、トイレまでの動線の長さなど入院中は考えつかないものが、実際の生活では障害になることがあります。
どの程度の障害なのか把握することで、リハビリへの工夫とつながっていきます。
そのため、訪問看護師からの日常生活の情報は大きなものです。その情報からよりよいリハビリへの援助につながっていきます。訪問看護師は、ご自宅での生活の情報収集を行い、継続したリハビリのサポートができる役割を求められています。
訪問看護師が病棟看護師から求められる役割
在宅療養を行っている利用者様は、入退院を繰り返すことが多いです。そのため、訪問看護師は安定した在宅生活を長く続けられるように援助していく役割があります。入院中の治療やリハビリを継続できるような工夫が大切です。
訪問看護師と病棟看護師との情報交換により治療やリハビリをうまく継続していくことができるのです。在宅生活と入院生活との間の情報交換ができるようにサポートしていく役割があります。
内服薬の変更、食事制限の内容、運動の状態などの情報交換をすることで、よりよい状態を継続できるのです。
訪問看護師がケアマネージャーから求められる役割
ケアマネージャーは、利用者様の安定した在宅生活を送るために、さまざまな調整を行っています。病院や利用している介護サービスなどと連絡を取り、利用者様・ご家族ともより良い生活が送れるように援助しています。
そのときに訪問看護師に求めているものは、在宅生活における治療上の注意ポイントの情報を提供する役割です。食事や運動など制限されるていることの内容や量など、具体的にご自宅でご家族が行える内容をわかりやすく伝えることが大切になってきます。
ケアマネージャーは、その全容を把握し、利用されるサービス担当者に伝えていく必要があります。訪問看護師には、療養上必要なことを分かりやすく伝えていけるように情報整理をしていく力が必要なのです。
訪問看護師が退院調整看護師から求められる役割
入院中は、医療者に管理されていて体調が回復したものの、ご自宅に戻ったとたん体調を崩してしまうことも少なくありません。退院調整看護師からは、できるだけ長く在宅生活を送れるように連絡を取り合う役割を求められています。
そのため、訪問看護師は退院が決まったときにはケアマネージャーとともに、在宅生活に必要なことへの準備を行っていきます。
訪問看護師の役割は同僚の訪問看護師に対しては、お互いを理解しあうことです。
訪問看護師は、利用者様宅を1人で訪問する場合がほとんどです。そのため、訪問状態をきちんと報告しあい、理解しあうことが重要です。つまり良好なコミュニケーションを保つことが大切なのです。お互いに理解しあい、高め合う役割を求められています。
お互いの技術・知識の違いがあるので、看護の方向性のことで衝突することもあります。しかし、お互いを理解していると、ディスカッションを繰り返しているうちによい看護の方向性が見つかるのです。
まとめ
いかがでしょうか?訪問看護師は、利用者様・ご家族・医療者からさまざまなものを求められています。それに答えていくことで、よりよい療養生活につながっていきます。
日々緊張し、大変なことも多い訪問ですが、笑顔で過ごせる療養生活につながる働きができるのは、訪問看護師の大きな役割です。
訪問看護にチャレンジしてみたいけど、大変そうで勇気がでないと思われている方も多いでしょう。実際にどのような仕事をしているのか聞いてみたいと思っても、どこに聞いたらいいかわからないと思われるかもしれません。
転職サイトでは、実際に転職された方からの話も聞くことができます。興味を持たれた方は、一度転職サイトで聞いてみて、訪問看護で働くイメージを持ってみてはいかかでしょうか?
執筆者情報
訪問看護師の求人 編集部
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